メキシコは、ラテンアメリカではブラジル・コロンビアに次ぐ第3位のコーヒー生産国ですが、オーガニックコ
ーヒーの生産量では世界一を誇ります。
メキシココーヒーは、薫り高く苦味を抑えたやわらかい味わいとすっきりしたあと味が特徴です。
メキシコは国土の大部分が標高1000mであり、高温多湿でコーヒー豆栽培に適した風土を持っています。
しかしながら、高地にあるコーヒー農園は小規模なものが多く、生活が不安定なため、生産農家は一般的
なコーヒーよりも高値で取引される有機栽培コーヒーに注目し、有機栽培コーヒー生産が徐々に広がって
いきました。
アグロ・フォレストリーシステム(森林農法)と呼ばれる、その有機農法は、自然の森の中にコーヒーやバナ
ナなど多様な植物を植え、自然環境を保護しながら、商業作物を生産するというやり方です。
このやり方は、マヤの人達など先住民が古くから伝えてきた自然と共存する知恵を活用し発展したもので
、現在はさらに研究が進み、高い生産性を得られるシステムとして認知されるようになり、メキシコ以外の
世界各地でも、山を切り開き作られたプランテーションから、このシステムに移行しようという動きが活発に
なっています。
また、小規模生産農家の多いメキシコでは、フェアトレード運動も盛んで、中間業者の搾取を避け、生産農
家に正しく利益がわたるような仕組み作り、そのために有機農法だけではなくコーヒーそのものの価値を
上げるための研究もさかんに行われています。
その一環として、メキシコのコーヒーはかつては輸出用がほとんどで、メキシコ国内のカフェでは味気のな
いインスタントコーヒーがお湯とともに出されるということが多かったようですが、現在は国内でもコーヒー
販売を安定させるため、焙煎技術向上やカフェ経営などの産業の充実がはかられており、メキシコ国内で
も美味しいメキシコ産コーヒーが飲める場所が増えています。
メキシココーヒーには、地球の未来、コーヒー農園の未来、コーヒーのさらなる美味しさの発見など、コーヒ
ーをとりまく未来の可能性がたくさん秘められており、進化し続けているのです。
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