マンデリン

マンデリン

インドネシアのスマトラ島で栽培されているアラビカ・コーヒーです。

インドネシアは18世紀頃には、イエメンからジャワ島に移植されたアラビカ種のコーヒー、ジャワ・コーヒー

の産地として有名でしたが、19世紀後半、大規模なさび病に襲われコーヒーノキが壊滅的な被害を受けて

しまいました。その際、それまで栽培していたアラビカ種から病気に強いロブスタ種に栽培が切り替えられ

るようになり、今ではインドネシア産コーヒーのほとんどがロブスタ種となってしまいました。

そんな中、わずかながらさび病から生き残ったアラビカ種をスマトラ島でマンデリン族が中心となって育て

たのが「マンデリン・コーヒー」です。

 

マンデリン・コーヒーはインドネシアのコーヒー生産量の5%ほどしかない貴重なもので、高級ブランドとして

世界的に有名な豆の一つです。

 

マンデリン・コーヒーは酸味が少なく、芳醇な香りと奥行きのある苦味、濃厚なコクが特徴です。

マンデリン・コーヒーの特徴の一つに精製方法があります。

従来の精製方法には「乾式」「水洗式」(または「半水洗式」)があり、同じインドネシア国内でもジャワ島で

は「水洗式」が多く採用されていますが、マンデリンには「スマトラ式」とも呼ばれる独特の精製方法がとら

れており、これがマンデリンの味わいにつながっていると言われています。

 

○乾式
収穫したコーヒーチェリーをそのまま乾燥 → 脱穀         

○水洗式
収穫したコーヒーチェリーを水槽に付けて異物を除去 → 果肉を除去 → 乾燥 → 脱穀

○スマトラ式
収穫したコーヒーチェリーの果皮だけを除去 → 水に付ける → 乾燥(1日程度) → 脱穀(まだ水分含有が高い状態) → 乾燥

 

この精製方法により、マンデリンは生豆の色が他国の物と違った濃い青緑色の独特なものとなり、また味

わいも酸味の少ないまろやかなものとなります。

しかし、「スマトラ式」では水分の多い状態で脱穀するため、豆を潰したり、かびが発生する恐れもあり、取

り扱いが難しく、大規模生産には向かない方法です。

小規模農園で手間隙かけて生産されるマンデリンだからこそできる方法なのです。

18世紀から続くマンデリン・コーヒーの味わいには、確かな旨みの理由と深い歴史があるのです。

 

pback



当ホームページをご覧頂ありがとうございます。当ホームページの情報を利用して起きたトラブルに関して当サイトは一切の責任、保証を負いません。

自己責任にてお願いいたします。 当ホームページは個人が運営している非商用サイトです。